まあしかし、よくもあれもこれもがこれだけ重なるのかというくらい様々な事柄が一度に起きるものですが、
あまり好ましくない事柄の狭間に、素晴らしい出会いがあり、これからの楽しみもあります。
さて、フェラーリ328のKジェトロのテストです。
画像の燃圧計は停止後の残圧を示しています。
基本的にKの場合はエンジンを掛けずに燃料ポンプだけを作動させて各種プレッシャーの測定をします。
フューエル・デスビに接続されたホースは、容器に繋がっており、各気筒間での噴射量のバラつきをみることができます。
もちろん8気筒分全てを測定します。ここでバラつきがなくとも、最終的にインテークに噴射する量を決めるのはインジェクターなのでインジェクターのチェックも重要です。
結果、インジェクター数本にかなりの詰まりがあるようです。
こうなると、大元のタンクの洗浄もしくは交換、はたまたタンクシーラーで内部のコーティング、ポンプ、フィルター、アキューム、フューエルデスビの交換及びO/H等々が必修とお考えいただいて差し支えないと思われます。
前回のブログに書いたように腐ったガソリンは燃料系全てに悪影響を及ぼします。
測定で何の反応も示さなかったウォームアップ・レギュレーターです。
外観目視で有り得ないセットがされていたのでおかしいなと思ったところ過去に開けられた形跡がありました。
然るべき知識が無いのに「勘」で触ることはNGです。
特にこのタイプのウォームアップ・レギュレーターはかなり凝ったものですから、闇雲に触ると収集がつかなくなります。
ありゃりゃ。
この部位はストックの部品と交換ですわな。
ディーラー様や専門店様で診てもらったものの、調子が出ない、購入以来調子が良かったことがないというオーナー様、ご相談くださいませ。
512BBi、400i、Testarossa、308、328等、すべてのK、KE搭載車に対応します。
特に12気筒系は片バンクずつの制御ですのでバンク間のバランスが重要です。
部品単体ではなく、お車を丸ごとお預けいただくことをおすすめします。