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Ferrari Testarossa KE-Jetro O/H

Virage Old and Neo Classic Car

テスタロッサ KEジェトロ修理

フードを開けた途端、劣化したガソリンの臭いがします。

KやKEにとって、腐ったガソリンは致命傷に繋がります。

テスタロッサ KEジェトロ修理

フューエル・デスビは片バンクずつ、コントロールユニットも別々に存在します。

テスタロッサ KEジェトロ修理

サージタンクを外してやっと全てにアクセスできます。

テスタロッサ KEジェトロ修理

フューエル・デスビを取り外したところです。これからユニットのO/Hです。

テスタロッサ KEジェトロ修理

インジェクター(ノズル)は新しいものに替えられているようですが、残留している燃料内で微細なゴミが浮遊しています。

通常ならば無条件で交換するものですが、テストしてクリーニングで対応可能か否かを探ります。

K、KEのインジェクターはソレノイド式と異なり、燃圧に内部のスプリングが押されて噴射される霧吹きのような構造です。

汚れ云々よりもスプリングの劣化により規定の燃圧以下で燃料を噴いてしまったり、後ダレしたりということが起こり、燃費やレスポンスの悪化につながります。

よって消耗品とお考えください。

フェラーリの箱に入っているととんでもない価格がするようですが、もっと審査基準の高いメーカーの箱に入ってくる全く同じものの純正部品は比較的安価に提供できます。

テスタロッサ KEジェトロ修理

KEの不調と言えば、フューエル・デスビと想像される方が多いようですが、画像のコールドスタート・バルブもしっかりとチェックしなければなりません。

作動はもちろんのこと、ここからのリークのチェックが必要です。

KEの原理を理解していないと難しいでしょうが、ここから燃圧が逃げてしまうとシステム全体に影響します。

テスタロッサ KEジェトロ修理

昔々、O2センサーの調子が悪いとなると抜いてしまうという整備が流行った時期がありました。

O2センサー自体が高価だという背景がありましたが、これで良い訳がありません。

KEのシステムを理解していればこういうことにはなりません。

KEだけでなく、328等に搭載されたK(ラムダ)などでも同様の処理をされたものをみかけますが、フリーケンシー・バルブが機能していないものも多く見かけます。

「温まれば調子がいい」なんて車両はこの辺のコントロールが機能していないものが大半です。

テスタロッサ KEジェトロ修理

それらが繋がるキャノン・コネクターですが、ロックが壊れていて刺さっているだけでした。

振動で接触不良を起こしかねません。

このコネクター、探ってみればただの汎用品で安易に入手可能とのこと。

きっちりとカタをつけます。

さらに、ここでは伏せますが、電気に関わる重要な故障を発見しました。

これにも対策をしっかりとします。

 

「K、KEと言えばフューエル・デスビ」と思われがちですし、もちろんそれも大きな要因になりますが、それだけではありません。

システム全体を理解して整備、調整することが非常に重要です。

よって部品単体でO/Hしてお渡ししても、それをセットする方がしっかりシステムを理解していなければ、遠回りを繰り返して時間と費用ばかり掛かってしまいます。

できれば今回のようにお車を丸ごとお預けされることを強くお勧めします。

 

 

 

 

 

 

投稿日:2014/11/21