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カウンタックKA-Jetro 電気のお話

Virage Old and Neo Classic Car

取り敢えずの引っ越しを完了し、久々の更新です。

ネタがかなり貯まっていますがブログを書く暇もありません。

 

お預かりしていたカウンタックは、燃料系統のO/Hは終了したものの冷間時のアイドルアップに改善が見られませんでした。

実は原因は奥深いところにありました。

 

カウンタック KAジェトロ修理

カウンタック KAジェトロ修理

カウンタック KAジェトロ修理

上3枚の画像はウォームアップ・レギュレーターに電気を供給するためのコネクターです。

ハウジングが割れてロックもどこかにすっ飛んでいます。端子には緑錆が浮いていてカスカスです。

何でそこで繋いでいるのか理解に苦しむ継跡があります。

その上そもそも電気が来ていません。

カウンタック KAジェトロ修理

何でこのようにコネクターごと交換しないのでしょうか。

カウンタック KAジェトロ修理

フリーケンシー・バルブのコネクターも中の端子、ブーツ共に新品に交換です。

今のハウジングや端子は精度も高く、確実にロックします。

因みに、ブーツが破れてていても気にしない方がいらっしゃいますが、水分や湿気を防ぐために重要な役割をしています。そもそも必要のないものであれば最初からついていません。

ここも、そもそも電気が来ていません。

カウンタック KAジェトロ修理

というのも、それらに電気を供給しているこれらのユニットに電気が来ていないのです。

上の画像ではすでに応急処置をした後の画像ですが、ピン配列の違う燃料ポンプリレーが装着されていました。

カウンタック KAジェトロ修理

で、どうやらこの赤い配線がオリジナルの配線に繋がっているのですが、まあ派手に焼けています。

因みにこの配線を外しても燃料ポンプは回ってしまいます。と言うことはここには電気が来ていないということです。

通常ならばIGN on で6秒間ポンプが回って止まります。が、この個体は回りっぱなしです。

大きな電流が流れる燃料ポンプの電源をどこかでバイパスしているようです。

カウンタック KAジェトロ修理

やたらとビニールテープが巻かれていますが、剥がしてみると・・・

カウンタック KAジェトロ修理

この通り。この車は15年落ちのボロ下駄の軽自動車ではありません。

Lamborghini Countachです。こんな程度の低い配線処理が許されるべきではありません。

カウンタック KAジェトロ修理

さらに続いてO2センサー。

カウンタック KAジェトロ修理

車両側のシールド線が剥かれて単線使用になっています。意図が全く理解できません。

これでフィードバックされるとでも思っているのでしょうか。

O2センサーもデタラメなものが装着されています。

そもそも機能していませんが。

カウンタック KAジェトロ修理

とんでもないところにぶら下がった後付けリレー。

しかも「何ちゅうとこからバイパスしとんねん」というところからバイパスしています。

カウンタック KAジェトロ修理

これも、

カウンタック KAジェトロ修理

あれも、

 

こういう処理がどこで、どのタイミングで施されたのか分かりません。

が、昔の車はこういう整備が多かったように思います。カウンタックでさえこのような有様です。

 

こういう処理がされた配線を見ると非常に腹立だしいですが、見た目だけの話ではなく機能的に非常に不安定である上に車両火災の危険性を孕んでいるということをオーナー様もご認識されるべきだと思います。

車両火災原因のダントツナンバー1は配線からの出火とのことです。

過去、機関も内装も外装もバリバリに仕上げたアルファ・ロメオが電線だけは45年前のオリジナルのまま、なんて悪いジョークのような車も見ました。

プロのメカニックと呼ばれる人物が配線の被膜を剥いて紙縒ってそのままビニールテープ巻いて

「えっ何が悪いんですか?ちゃんと12V来てますよ。」なんて平気な顔して言ってたりします。

そんなノリで何十年もやってきたのがこの業界です。

 

普通に考えて30数年前のイタリアの車の配線やリレー等が健康であるはずがありません。

材質や経年によるものもありますが、そもそもの回路の設計自体が今やジョークにさえならないものです。

 

このお車は電線をリフレッシュさせていただきます。

電子制御の車ほどの量ではありませんが、安くできるような仕事ではありません。

電線の張替え作業はとんでもない手間と時間がかかります。

が、やれば全てが変わります。

 

 

投稿日:2015/03/11