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Versorgungseinheit

Virage Old and Neo Classic Car

先日の450SEL 6.9のエンジンルームに鎮座するなぞの物体。

何かヒントがあるかもと、SAコードを見てみると、

「993  ” FOR FURTHER CODED AND NON-CODED SPECIAL VERSIONS, SEE PRODUCTION ORDER I”」

・・・嫌な予感、特別仕様か?

450SEL 6.9

旧ソ連の通信機器みたいなこれを取り敢えず開けてみる。

アルミのプレートに辛うじて残ったドイツ語の表記を読んでみると

「Versorgungseinheit」ググってみると英語で「control unit」ということらしい。

450SEL 6.9

一体何なんだこれは。

450SEL 6.9

小型のモーターにはファンが付いています。格ポートに液体が通っていたのか、もしそうならば水なのか、ガソリンなのか。ホースが繋がっていなく、車体側にもその形跡がないので何が通っていたのか判断できません。

何年も機能していなかったため、通路に痕跡がありませんし、臭いもありません。

450SEL 6.9

で、これがVersorgungseinheitの下部に位置する小型のロケットランチャーです。

どこかのスパイ用の特別仕様車だと言われても信じてしまいそうな勢いです。

450SEL 6.9

ロケットランチャーのメーカーズプレートを読んでみると、

「WEBASTO」どっかで聞いたメーカーです。

ググってみると、小型燃焼式ヒーターのメーカーです。確か空冷VWビートル等に

載っているのを見たことがあります。ガソリンを燃料とするヒーターです。

 

と言う事は、これは水冷式の何かではなくヒーター。何を温めるのか。

更に商品コードを入力して調べると、何とこれを単体でレストアしてその作動状況をyoutubeにアップしている変態を見つけました。しかし、youtubeって凄いですね。

結局何のヒーターかと言えば、クーラントのプリヒーターなのです。

要するに、極寒の地では下手すりゃあクーラントさえ凍ってしまう。

凍らなくともエンジンが冷えすぎて始動性に問題が出てくる。

まして6.9のようにボアがバカみたいにデカイエンジンは尚更のことでしょう。

で、このヒーターはエンジンを切っていてもヒーターが単体で作動してクーラントの凍結を防ぎ、始動性を上げるという役割を持っているのです。

また、車に乗ってすぐにヒーターから温風がでてくることもメリットの一つでしょう。

コンソール上にはアナログタイマーも設置されています。

いずれにせよ、この国では無用の長物。電線一本でさえ機能していないものを自動車の中に残すことは信条に反します。

 

今回の件、インターネットが普及していない昔であればさっさと調査を諦めてそれらの物体をゴミ箱に叩き込んでいたと思います。

更に調べるとこのヒーターユニットはヨーロッパの一部で重宝されていてそれなりの価格で取引されているとのこと。

改めてインターネットはうまく使えば素晴らしいツールだと実感しました。

投稿日:2013/08/09