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W201(190E) 16Vエンジンについて

Virage Old and Neo Classic Car

W201 190E 16V エンジンオーバーホウル

画像は当ショップで取り扱いを始めた16V用4連スライド・スロットルを装着したW201です。

詳細は追って紹介します。

 

さて、W201 16Vエンジンですが、4種類のエンジンがあります。

●102 983

2299cc (95.5mm x 80.25mm) 。従来のシングルカム4気等エンジンとブロックを共用。

●102 990

2498cc (95.5mm x 87.20mm)。エンジンブロックのリブが増強される。ダブルローラーチェーンが採用される。

●102 991

2463cc (97.3mm x 82.80mm)。いわゆるEVO1エンジン。ボアの増大により、シリンダー間の冷却水用スリットの廃止。

●102 992

2463cc (97.3mm x 82.80mm)。いわゆるEVO2エンジン。シリンダー間の冷却水用スリットの復活。EVO1に比較して30馬力ものパワーアップ。

 

もちろん、他にも多くの相違点があります。

同じ16Vでも、殆ど互換性がありません。

当時のDTMのレギュレーションの関係でしょうか、EVOになってからはボア・ストローク共に変更になり、ショートストローク化しています。

カムに関しては、990と991はインテーク、エギゾースト共に同じものですが、992(EVO2)ではインテークが専用品です。

面白いところでは、991(Evo1)でフルカウンターのクランクになりましたが、992(Evo2)では普通のハーフカウンターのクランクに戻されたりしています。

ピストン・クーラーの有無や仕様変更等、細かい部分まで進化を続けたようです。

 

先日EVO2エンジンのO/Hについてお問い合わせいただきました。

ヒートさせてガスケットが抜けた後暫く放っておいたらシリンダーが錆びてしまったとのこと。

そもそもこのエンジンはオーバーサイズピストンの設定すらありません。

当ショップは提携先が実績がある高性能ピストンをストックしていますから、部品に関しての心配はありません。

価格も純正の定価より安く設定しています。

 

部品は提供できますが、エンジンの場合組み方によって性能や耐久性等に大きな差が出てきます。

組むだけならば器用な素人でも組めるでしょう。

ただし組みあがったエンジンが本来のパフォーマンスを発揮しているのかどうかは、比較対象がない限り知る由もないでしょう。

また、経験と勘に頼るベテランと呼ばれる方達は「マニュアルなんて読まねーよ、めんどくせー」なんてカッコいいこと言いますが、マニュアルを読まないと気付かないことが多くあるということをマニュアルを熟読すれば分かります。

同じブランドの同じようなエンジンばかり診ている専門店でも「そんなことも知らないの?」なんてびっくりしたことも一度や二度ではありません。雑誌などではそんなショップでさえ「聖地」なんて表現で紹介されています。

上っ面の知識は豊富にあっても内燃機関の基本さえ分かっていない「プロ」と呼ばれる方達がエンジンを組んだりしています。

タイミング・チェーンが伸びきって、バルブタイミングが5°近くもズレていても「大概他のもそのくらいズレている」なんて言ってそのままエンジンを組んでしまったりしています。

永年の経験も、何も考えずにやってきたならあまり意味がありません。そもそも、自動車の整備なんて頭が良くないとできないはずですが、「経験」だの「職人技」だの「気合」だのであまり頭がよくない方達が乗り切ってきた歴史があるようです。

そんな時代はもう終わってもいいと思います。

 

また、今の時代に敢えて古い自動車に乗ることを選択し、楽しもうとされる方達はしっかり掛けるべきところに費用をかけてリフレッシュしていただきたいと思います。

昔某雑誌であった「100万円でドロ沼に・・・」なんて企画をする時代ではないと思います。車両代金込みで100万円の費用で何をどう楽しめるのでしょうか?

故障自慢したり、故障武勇伝で盛り上がったり、MINIをパリの貧乏美大生のコスプレで楽しめるなんてのは若い頃にやることです。

これを読まれている方達は「大人」な方達だと思っています。「大人」はビシッと仕上げたカッコいい古い自動車でクールに走って欲しいと願います。

 

投稿日:2013/09/05