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W201 190E 16V 2.5 フルコン

Virage Old and Neo Classic Car

RUSHというカナダのロックバンドがあります。

いまだに現役でツアーもこなしているようで最近のステージをyoutubeで観ましたが、昔を知る者からすればちょっとキツイですね。

例えるならば古い自動車を手入れもせずに無理に乗っているような感じとでもいいましょうか。

お口直しと言えばアレですが、81年の彼らの作品Moving Pictures を聴きながらこれを書いています。

190E 16V フルコン

16Vのフルコン化(電子制御化)の下準備をします。汚いヘッド・カバーで申し訳ない。

190E 16V フルコン

フルコン化に伴い必要無いものをドンドン外していきます。

190E 16V フルコン

クルーズ・コントロールのアクチュエーターやディストリビューターもさよならです。

以外に知られていないのですが、整備性が良いとされるメルセデス・ベンツの中でも16Vは良くありません。

スペースがそもそも無い上にKEジェトロニックのシステムが乗っかっているため結構キツキツなのです。

この個体はATですが、ATの場合さらにゴチャゴチャとしています。マネージメントが完成すればサクッとMTに換装します。

190E 16V フルコン

ATからMTに換装した車両で、よくあるのがATの配線がそのまま残っているものです。アクセルペダル裏のキックダウン・スイッチまで残っているものがあります。

私はそういうのが大嫌いなので、例えワイヤー一本のことでも必要と有らばダッシュ・ボードを外します。

今回はフルコン化も重なるのでお馴染みのファイヤー・ウォールを外します。メインの電源線を引き直したり、クルーズ・コントロールのハーネスを取っ払うためにもここを外す必要がありますが、同時にブロアーモーターとエヴァポレーターのクリーニングが出来ます。このウォールを外すのも結構面倒な作業です。

190E 16V フルコン

コントロール・ユニット類も全て外します。

190E 16V フルコン

クルーズ・コントロールのユニットは助手席のトーボードに設置されています。

190E 16V フルコン

そのクルーズ・コントロールのハーネスはダッシュを横切ってフューズ・ボックス裏まで来ています。

クルーズ・コントロール用だったステアリング・コラム・カバーもノーマルの新品に交換です。

こういう作業を嫌がるメカニックは多いですが、こういう作業をすればその自動車のことを詳細まで知ることができます。

また、内装は組み方でかなり違いが出ます。ダッシュ下の作業等は狭い上にアクロバティックな体勢を強いられることになり非常にイライラしがちです。

奥の奥にあるタッピングなどを面倒がって「一本くらいいいだろう」と思ってスルーした跡が見え見えのものをよく見かけます。

機械は嘘をつきませんし、見逃してくれません。結局こういうところからカタカタと不快な音が発生することになったり、接触不良などが起こります。

このような作業は大変な労力と時間を要しますが、組んでしまえば外から見ても何もわかりません。

「見えないところこそしっかりと」とは使い古されたフレーズですが、本当の意味を分かっている人はあまり多くありません。

メカニックの良否を判断するには内装の整備の跡を見ればいいでしょう。

こういうことがちゃんと出来ていないメカニックがエンジンだけはキッチリ出来るなんてことが無いことは断言できます。

 

要らないものを全部取っ払って、きれいにクリーニングして環境を整えてから次に進みます。

そのままこのフルコン化に拍車をかけようと思ったのですが、お客様からアップデートのオーダーが入りましたのでそれに取り掛からないといけません。

この車以上にアップデートの意味があるものもないだろうというくらいの車です。

しかも女性がアシに使われるとのこと。手強い車ですが、大きな楽しみでもあります。近日紹介します。

 

 

 

投稿日:2013/09/25