当社では主にカスタムベースでオリジナルの部品をスキャンします。
「カスタムベース」とは、オリジナルの部品を基準として違う機能を持たせたり、一部の意匠を変えたりする場合のことです。
もちろん、オリジナルの部品の複製を作ったり、意匠はそのままで材質を置換する場合にも3Dデータがあればそれが可能です。
以下にいくつかの例を紹介します。
左の画像はW109 300SEL 6.3用のパワーステアリング・ギアボックス、右はW109のマニュアル・ステアリング・ギアボックスです。
電動パワーステアリング化のためにマニュアル・ステアリング・ギアボックスをベースにするのですが、両者のデータを取り、ステアリングシャフトの長さとピットマンアームの傾斜角を決定します。

次に、W201のファンシュラウド。

これにPWM制御化された電動ファンをセットするために、W203だか204だかのファンシュラウドとのハイブリッドを3D CADでデザインします。

次はダイムラー・ダブルシックスのウォーターポンプのハウジングです。まずはオリジナルをスキャンして、

不要な部分をカットしてフラットにします。

フラットになった部分に電動ウォーターポンプをセットするための下地処理です。オリジナルの意匠をそのままに新しいものを違和感なくセットすることができます。
これらのデータを元に、3Dプリント、削り出し、鋳造等、様々な方案と材質により造り出すことが可能です。
ご依頼、ご質問などはメールにて承ります。
Update: / Date 2019-09-19