Kジェトロ搭載のスターを忘れていました。(後ろの512TRはBOSCH モトロニックです。)
Kの調子が悪くなりキャブレターにコンバージョンされたものも多いらしいです。
また最近ではダウンドラフトのスロットル・ボディーを12連で装着し電子制御化しているものもカッコいいですね。
電子制御化すれば全ての面で向上が見られるでしょう。
ウチもカウンタックの電子制御化の依頼があればとても嬉しいです。
が、その前にKジェトロ搭載のカウンタックは本来のパフォーマンスを発揮しているのでしょうか?
あまり日常的に運転されることも少なく、今タンクに入っているガソリンが半年前だとか、1年前だとかのものになるとKジェトロにとってはとてもよろしくない状況です。
フューエル・デスビ内の燃料も変質して0.2mm幅のスリットを詰まらせたり粘性のデポジットがコントロールピストンのスムーズなストロークを妨げます。
そもそも、K、KEは信頼性の高い燃料供給システムでした。
しかし、他の機械もそうであるように、時期がくればオーバーホウルするべきものなのです。
とはいうものの、BOSCHからはオーバーホウルキットの供給は無いし、ちゃんと調整できるメカニックもいないしとなればグズグズと調子が悪いまま今まできてしまったという方が殆どでしょう。
電子制御化でなく、オリジナルを良い状態で乗りたいという方、オリジナルじゃないと嫌だという方には是非当ショップのオーバーホウル・メニューをご利用ください。
見た目はオリジナルと全く変わりませんが、中身は当時のクオリティーを凌ぐものを使っていますのでよりロングライフになります。
こと、材質の向上ということに関しては当時と今では較べられません。
お客様からのお問い合わせで、改めて当時のKやKEが多くの欧州車に採用されていたことを認識しました。
毎日のように「ああ、あれもKだったか」なんて感じです。
K、KEが現役だった頃の自動車は私たち世代(40~50代)とそれより上の世代の方達が憧れたものが多いです。
その方達が今の時代に昔乗りたかった自動車に乗る。なんともロマンチックなことです。
ただ、調子が悪かったり、見た目がボロだったりするとロマンもクソもありません。
今敢えてロマンチックなお車を選択されるならば、ちゃんとお金と愛情を掛けてあげてください。
機械はきっと応えてくれます。そしてあの頃のロマンチックな空間へ誘ってくれることでしょう。