ひょんなことから全く興味が沸かなかったEVに頭を突っ込んでいく内に、今後内燃機関で何かする場合にはアイコニックなユニットのみが対象になっていくような気がしています。逆に考えれば空冷の911をEVにコンヴァートすることは少なくとも当社ではありません。

さて、二機並んだエンジンブロックですが、メルセデス・ベンツのアイコニックなガソリンエンジンと言えばこれを外す訳にはいかないでしょう。

オープンデッキのほぼ最終型のM119です。マニアの方はオイルパンに違和感を感じることでしょう。とある車両に搭載するに当たって、リサーチした結果「これならいけそうだ、ええい!ままよ!」と風吹裕也風に思い切ってオーダーしたらドンピシャでした。

こちらはトール・デッキ初期型のM119、KEのR129に搭載されたものです。クローズド・デッキでもあるため、6リッター等のベースに重宝されたものです。

このエンジンをR129以外の車両に搭載するために、エンジンハンガーをモデリングする依頼です。

こちらもワンオフの造り物です。初期段階の試作なので、白いモックアップはかなり粗目の設定です。もちろんもっときめ細やかな設定が可能です。

オリジナルをスキャンしてそれをリデザイン(この場合短縮加工)して、モックアップをプリントアウトしてフィッティングと作動を確認した後、実際の素材から削り出します。

一発で決まることはあまりありません。今回も短縮したことにより微妙な角度の再調整が必要なようです。
何度かの試作が必要な場合、こういうツールがあれば飛躍的に効率が上がります。
Update: / Date 2020-02-28