分解、ブラスト、メッキ。
割れていた軸のブッシュもテフロンにて製作。

ガバナーウェイトも分解してお掃除。
スムースに動くようになりました。

ベアリングは両面シールタイプのmade in Japanに交換。
ガスケットもCADで図面を起こして製作していただきました。

トリガーもブラスト後メッキ。

ロワーカバーの取り付けビスは、マイナスの頭からHEXのものに交換。
クラシケの審査員さん、ここまでチェックしますか?

オリジナルも一応はシールド線を使っていますが、
最早ご覧のように意味を成していません。

はい、Military specのシールド線にしてやりました。

なぜあんなに水の侵入があったのか。
上の画像のボディの真ん中辺にあるポッチ、これにスリットが有り中に通じています。
洗車するとここにモロに水がかかるらしく、ここから中に侵入するようです。
内部からシールで処理しましたが、そもそも使いまわしのディストリビューターを違う車
両に載せて倒立する角度を変えた場合、変わった条件に伴い仕様変更があるべきです
がそんなことを当時のフェラーリがするわけもありません。
今回はこのような処理ですが、マグネットのピックアップもベースアダプターを製作して、
現代のセンサーを流用したほうが余程正確な信号を送信できることでしょう。
つうか、それらをやったところで中身が機械式のガバナーである限り定期的なメンテナ
ンスが必要です。
また、10,000kmもたないローターやキャップに毎回安くない費用を払うことがアホらし
いと思うのは私だけでしょうか?
昔は定期的に「ポイント」を磨いたり、交換したり、ギャップを調整したり、その度に点火
時期をチェックしたりなんてことをやっていたものです。
それをどうしても「したい」のであればどうぞお楽しみくださいませ。
私は出先でボンネット開けてそんなことするのは真っ平御免です。
ディストリビューターが存在すること自体嫌です。
今やそんなもの必要ありません。MSDのユニットも要りません。
6x2のコイルパックをセットしてメンテナンス性も信頼性も向上した上に見た目もスッキリ
とします。
Update: / Date 2019-07-20