オーナー様も筆者自身もガソリンを給油した後に起こった不調でした。
偶然かと思われましたが、結局タンクの中に拡散していたカスやゴミが勢いよく
流し込まれたガソリンにより、一箇所に集中したために起こったトラブルだった
ようです。
さあさあサッサと片付けましょう。
タンク降ろしましょう。

アルミのタンクだから錆びない?タンクが錆びなくとも、変質した燃料が固まっ
てしまうのですよ。

右側タンク。

フィラーネック Before

After

フィラーキャップ。謎のタッピングビス。意味が分からん。

フィラーネックをメッキ処理、ラバーグロメットも新品。

キャップも純正の新品。

はい、あるあるセンダーユニット。

Vegliaの汎用品。

タンクAfter


タンクを戻してセンダーユニットをセット。
エーモンのストレート形状の端子に、透明のビニールのカバーに付け替えられて
いたのでAMPのフラッグ端子に付け替え。


更にオマケです。
カーペットに隠れていた燃料のリターンラインです。
トランクのバルクヘッドにグロメットもなしにギロチン状態。

ちょっと引っ張ったらポロリと折れてしまいました。
しかも両バンク共です。
おー怖っ(ガリガリガリクソン調)

KやKEジェトロニック搭載車の場合、作業者の無知が原因で何でもかんでも
「フューエルデスビがダメだね」「ウォームアップ・レギュレーターじゃね?」
なんてことにしたがりますが、ここで紹介したことはそれ以前の問題です。
400iは「フェラーリらしくない」なんていうワケの分からん理由で人気がなく、
安価に取引きされていた時代があります。
予算が無い客がそれを買い、予算が無いから安く作業してくれる業者に修理を依
頼して、テキトーな修理をする、
もしくは苦し紛れに素人がDIYで車をレイプするというような図式です。
自動車は何も悪くありません。
予算の無いオーナーと知識もスキルもセンスも設備も計測器も無い作業者の共犯でのレイプです。
さあ、読者の皆様。
これまで続いた連載も、燃料系の作業を終了してハッピーエンディングを迎える
と思われているのではないでしょうか。
私もそう思っていました。
つづく。
Update: / Date 2019-07-11