Virage 整備記録

2019年7月4日

Ferrari 400i K-Jetronic part 8

そう遠くない過去に交換されていた左バンクの燃料ポンプを外します。

Ferrari 400i フェラーリ Kジェトロ修理 ジェトロニック ウォームアップレギュレーター

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またもや de ja vu でしょうか。

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左右の燃料タンクから真ん中の箱に燃料が集まります。

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その真ん中の箱の出口です。

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それを外したものです。

箱の中に浸かる部分はフィルターになっています。

どうやら、一度も外された形跡がありません。

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真ん中の箱を外しました。

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フィルターが挿入される部分を覗いたところです。

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こんな状態で燃料がちゃんと流れるわけがありません。

今回は、オーナー様に聞いたことを信用してしまったことが原因で余分な手間を掛けてしまいました。

ただ、「何度もポンプを交換した」という情報があったにも関わらず、それを電気的なことと診断してしまったことも遠回りの要因です。

とはいうものの、過去ポンプを交換した際に作業者がこんなことは気付いてケアするべきことであります。

この車が過去何年寝ていたのか知る由もありませんが、

ガソリンの劣化は3ヶ月ほどで始まります。

年単位で放置されていたものは確実にアウトです。

「バーンファインド」などという言葉にワクワクするのは構いませんが、

それを再び路上に復帰させるのに、バッテリー繋いで新しい燃料入れて、さあクランキングなんてことをやる者は、古い自動車を扱う資格がありません。

そんなことも分からずに、古い自動車を扱うメンタリティをどうにも理解することができません。

内燃機関とは燃料を爆発させて機能するものです。

その燃料が劣化している、量が足りていないということであればちゃんと機能するはずがありません。

マフラーやホイールを交換したり、気のせいレベルのグッズだの何だのを

ゴソゴソする前に、こういう基本的なことに目を向けるべきです。

今回紹介したことは、作業そのもので言えば整備ではありません。

何のスキルも必要としない「お掃除」です。