Virage 整備記録

2013年11月28日

W201 16V MT化

あまり「こんなに大変なんですよ」なんて泣き言とも取られかねない内容をブログに掲載したくはないのですが、ちょっと勘違いされている方がいらっしゃるようなのでご紹介します。MT化を「30万円くらい?」なんて考えていらっしゃるファンキーな方、ご参考にしてください。ちなみに「30万円」ではディファレンシャルのリビルトを買って終りです。W201 16V 2.5 MT化
インテーク・マニフォールドを外します。何故か?クルーズ・コントロールのアクチュエーターが有るからです。W201 16V 2.5 MT化
取り付け用スタッドもきっちり外します。W201 16V 2.5 MT化
フロント・バンパーとヘッドライトユニットを外します。何故か?クルーズ・コントロールのアクチュエーターのハーネスが有るからです。W201 16V 2.5 MT化
室内をバラしてカーペットを全部剥がします。何故か?AT用のハーネスとクルーズ・コントロールの配線を全て残さず取り除くためです。W201 16V 2.5 MT化
フューズ・ボックス裏から根こそぎAT用のハーネスを抜き、MT用のハーネスに交換します。W201 16V 2.5 MT化
ご紹介しているのは極一部ですが、直接機械と関係無い部位でさえこれだけ手間なのです。解る方は解ると思いますが、このMTコンヴァージョンはどこをどうみても、最初からMTモデルだと言われても誰も気付かない仕様です。どっかに転がってるボロの2.3 16V 5MTから剥ぎ取った部品をヤッツケで組んで、ATのハーネスをちょん切って安物のギボシでバックランプとニュートラル信号を送っているのとはワケが違うのです。AT用のハーネスを流用したり、クルーズ・コントロールのユニットや配線が残ったままでも走行に支障が出ることはないでしょう。そのままの方が手間も省けることでしょう。では何故当ショップはそれをしないのか。 必要無いものが車に残っているのが、例え配線一本でも嫌だからです。クールじゃ無いからです。カッコ悪いからです。ダサいからです。 W201のような素晴らしい自動車に安物でダっサいことをしたくないからです。