ウェットブラスト

部品の洗浄・磨き

ウェットブラスト洗浄・磨き

ドライブラストが表面を滑らかにし、ざらっとした 質感をもたらし塗装に最適な効果があるのに対し、ウェットブラストは表面や角の凹凸を一切損ねることが無く、鋳物の質感もそのままで洗浄・磨き効果をもたらします。水で常に冷却される状態なのでブラスト時に熱を持ちません。手では洗浄しきれない細かな溝や表面の細かな凹凸の間なども、キレイに洗浄します。金属本来の、新品のような輝きを出します。

下写真は実際にウェットブラスト処理後です。細部まで汚れが落ち、新品のような輝きになります。

部品の油汚れやホコリの洗浄・磨きの実物写真

部品の汚れについて

部品の油汚れやホコリの洗浄・磨き

酷い汚れの場合は、洗剤をつけても汚れが広がっていくことがあります。 埃が油の表面を包み込んでいるので、油分まで洗剤が浸透しません。 細かいネジ穴や角隅などは、一度の洗いだけでは完全に綺麗に洗浄できません。 強力な洗剤をつかってブラシを利用しても細部まで汚れを落としきることが困難です。

油と埃と聞くと、家庭のキッチンの換気扇を連想しますが、換気扇についている油分は植物性油が大半。 対して、車やバイクに付着している油分は工業用油です。 換気扇なら熱いお湯と洗剤でブラシすればキレイな状態になりますが、自動車部品を同じ方法で洗浄を試みても なかなか落ちません。 上の写真のように油分と埃が混ざり固まった状態になると、熱いお湯に強力な洗剤に漬け込んでブラシングしても落ちません。 車やバイクのような複雑な形状の部品の洗浄は困難です。

まだまだ多くの自動車整備工場では、手作業による洗浄が主流ですが、キレイに出来るのは表面のみ。 1日かけてブラシしても穴や溝、角の内側などは汚れを落としきることは出来ません。 ハケ等で汚れの固まりを剥がしてからブラシ洗浄することも多く、部品に傷が入ることが頻繁にあります。洗浄作業中に角や溝が削れてしまうこともあります。

ウェットブラストの原理

ウェットブラストとの違い

水道蛇口のホースから水を出すといきよいよく水が出ます。水は流動性が高く、動きに一定の流れをもたせると強力な力をもちます。 ウェットブラスト工法は水の密度の高さ流動性など特性を利用した工法です。ウェットブラスト装置は幾つかのタイプがありますが、 ウェットブラスト装置自体はコンパクトで比較的導入しやすい装置で様々な業種・用途で広く利用されています。 代表的な商品として「家庭用のケルヒャー高圧水洗浄機」が連想されます。 使用用途ごとに様々なメーカーからいろいろなタイプの装置が発売されており、使い方も多少異なります。

塗装剥離用のウェットブラスト装置は、 溶剤で剥がれやすくなった状態の塗料と金属ボディーの間に水の粒子と溶剤が入り込み水圧で表面の塗料をキレイに剥がしとるというイメージです。

粒の大きさの違い

ウェットブラストの水の粒子について

ドライブラスト(サンドブラスト)で使用するメディア(砂やビーズ等)の粒の大きさと比べると、水の粒子のほうがはるかに小いものです。 表面に叩きつけられる水の粒子は細かいので、(装置によって多少変わりますが)ドライブラストが塗装とボディー表面を削り取るというイメージに対して、ウェットブラストは塗料のみを取り去るイメージです。ウェットブラストはボディー表面を削ることがないので、車のボディー地のままの状態が現れます。

手作業との違い

手作業との違い

塗料のみを取り去るので、過去に手作業による塗装剥離をしてハケによって付いた削り傷があるボディーはそのままの状態で傷が現れます。パテ埋めされた箇所は別途手作業で剥がしとる作業が必要になり、パテ埋め修復が多い車体は作業が大変です。手作業での塗装剥離に比べたら、ウェットブラスト工法が遥かにキレイな状態に仕上がるのは間違いありません。

溶剤式のウェットブラストは、専用の溶剤を混ぜ合わせて水圧で塗装を剥がす剥がします。 水による錆の進行を防ぐ効果がある溶剤もありますが、剥がし終えた後の溶剤は流し落とします。 水気をふき取りした後は、十分に乾燥させる期間も必要になります。水の拭き残しがあった際の錆の発生も気を使わなければなりません。 手が届かないような小さな部分まで完全に溶剤を流し、乾燥しなければ錆の原因になります。 ブラスト作業を終えたあと、完全に水分を乾かす期間が1週間ほど必要になります。

パウダー式ウェットブラストにより丁寧に洗浄

環境にやさしいブラスト

アメリカ製のウェットブラスト装置は日本でも数多く発売されていますが、メディアを混ぜた排水をそのまま捨てるタイプが多いです。工場地域でも無い限り、導入する際は環境を考慮する必要があります。弊社の所在地の周りは緑豊かな森林と農地に囲まれて狐や狸などの野生の動物も生息しています。排水路があろうと汚せません。そこで弊社は日本製のパウダーを利用するブラスト装置を導入。水自体も少量で済むパウダー式のウェットブラストを導入しています。

弊社で導入しいているウェットブラストは、溶剤ではなくメディアがパウダー状なのがポイントです。サビや汚れをパウダーが絡め取ります。溶剤による部品表面の変質を気にする必要がありません。溶剤を使わないので料理道具の洗浄にも使える安心なものです。油や埃などで汚れが付着したたメディアと、水分をわけることが出来ます。洗浄後の排水は全て集めて乾燥させてメディアを全て取り出すことが可能です。メディアが汚れが少なければ再利用し、汚れが酷い場合はメディアのみ廃棄します。排水によって水質を損ねることが一切ありません。洗剤も不要で一般家庭の排水よりずっときれいな状態です。部品をひとつひとつ、ウェットブラスト装置で、丁寧に手作業で洗浄していきます。汚れが酷いものや、形状が複雑な場合は、パウダーのキメ細かさを変えながら、数回にわたり洗浄し、新品のような状態にします。

参考価格

部品洗浄のみを依頼されたいという場合もご相談に応じます。大きさの他、形状の複雑さによって価格は変動しますが、参考価格を掲載しておりますのでご参考ください。

洗浄の参考価格 洗浄可能な最大サイズ